アイコンとして稀有な存在・Perfumeを応援する日々の記録
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ありがちな未来~prologue~
2010-08-31-Tue  CATEGORY: perfume
十年一昔、とはよく言ったもの。

年を重ねるにつれて時間の経過が早くなっていくというジャネーの法則は
自身の時が加速度を増してからより現実味を帯びてくるものだ。
だからだろう、今を大事に生きようという想いと共に忘れ得ぬ記憶も残し、
語り継ぎたいと思うようになったのは。

ただ後ろを振り返って引き返せないほどの距離に愕然とするのではなく、
線で繋がった今、その時を迎える為に在った大切なもの達への深い愛着
と敬意こそがその根幹にはある。



久しぶりの帰国。

この数年は行き来することもなくずっとこっちで過してきた。何もないまっさらな場所
に一から何かを打ち立てることはいつも楽しい。
一つ一つの点であったものが徐々に線分で繋がり、やがて大きな一つの像を結んで
いく過程は芸術家にでもなったような気分になる。ただの集団がどんどん強固な繋が
りをもって機能し、ビジョンの基にチームに成り、成果が見えてくれば尚良い。

そんな充足感を得られるのも全ては愛する家族がいればこそ。

一番多感な時期に親父が家を空けてしまって寂しい想いをさせたろう。そんな家庭を
一人で切り盛りするのはさぞ大変だったろう。ただ、その存在に感謝している。

もうすぐ帰れるよ。

そんなことを思いながら窓の外をみているとキャビンアテンダントが声を掛けてきた。
少し強めの刺激が欲しくてシングルモルト、国産のものをお願いすると彼女は頷いて
キャビンへ行き、一杯のウィスキーと数粒のチョコレートをサーブしてくれた。

一口呑んで喉を焼き、チョコレートをつまむと甘く濃厚な香りが鼻を突くと同時に舌に
ひんやりとした冷たさが伝わる。

これはアイスクリーム??

私の問いに頷いて笑顔を投げ、赤と白のツートンカラーが目に鮮やかな制服を纏った
キャビンアテンダントは去って行った。

思いがけずに味わうマリアージュにうっとりしている内に機は空港へ滑り込み、数年
振りに味わう日本の空気を胸一杯に吸い込む。景色は変わっても空気の味は変わら
ないものだ。

預けておいた車に乗り込みながら我が家にコール。

…、そうか、まだ誰も帰っていないんだな。あいつも今日は午後まで授業だし。

早速帰って…、とその前に少し寄り道をしなければならないんだった。

車を今尚若者が今を謳歌し続ける街、渋谷へ向かわせる。

目的地近く、公園下の駐車場へ車を滑り込ませて少し歩く。

街は相変わらずの賑わい様で若者達の格好も様々だけれど、皆一様に楽しそうだ。
すれ違う人達を何気なく観察しながらレコードショップへ足を運ぶ。
入り口にはガラスの壁面一杯にスレンダーな女の子達のポスターが貼られている。
そうか、今日はWIE2030の開催日だ。確かあいつのお気に入りはこの3番目の子だ
ったかな。この店に来ると色々思い出す。

少し既視感に襲われながらも目当ての商品を受け取ると年嵩の店員がニコニコしな
がら声を掛けてきた。

「⊿、もうお持ちなんですか?立体で観る彼女達、素敵でしょうね。実は私もそこ
 に行ってたんですよ。今日はそういうお客さんが多いんですよね。」

微笑み返して思いがけない思い出話に暫し花を咲かせて店を出、家路に着く。

家に着くとほぼ同時に配送業者が荷物を持ってきていた。サインをして荷物を受け
取り、早速梱包を解く。

発売間もない次世代型テレビ「⊿」。

これを手に入れるのに柄にもなく熱弁を奮った自分を今更ながらに少し恥ずかしく
思う。色んな理由があるけれどやっぱり一番の理由は変わらないのだから。

苦笑いをかみ殺しながらレコードショップの袋からチップを取り出す。ライナー
には懐かしい風景が俯瞰で映し出されている。中心には遠目にも今が何の演目か
がわかる3人がいる。最高潮の瞬間をその熱さのままに切り取った会心の一枚。

あの時に戻ったような高揚感でチップを挿入し、スイッチを入れる。


暗い会場の中に手拍子が響いてくる。

少しずつ焚かれたスモークが中央のステージへ流れ、360°から覆いかぶさるように
かかる期待をステージに集めていくようだ。

すると会場に緩く流れていたBGMが止み、ステージが眩いライトとレーザーに支配さ
れる。浮かび上がる3人、途端にスピーカーが轟音で響きだす。

目の前には凛と立つ3人。

ずっと焦がれていたPerfumeにやっと再会できた。
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コメント

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早速ありがとうございます
コメントtiki-pun | URL | 2010-09-01-Wed 07:23 [編集]
冒頭のところでは現実の話かな、と思ってました。
でも”これはアイスクリーム??”でわかりました。

私は事実のレポートならできるのですが
そういう方向のイマジネーションが皆無なので
本当に感心してしまいます。

暫く新しい情報が出てこなそうですね。
アルバムやシングルの噂もあるような無いような。
こういう時にこそ妄想だけが頼りです。
のんびりと次をお待ちしています。
これは!
コメントPPPHIVE | URL | 2010-09-01-Wed 17:35 [編集]
前回の記事とリンクしてるんですね(^^)
素晴らしい着想というか、まだこれでプロローグとは・・・

長編になりそうな予感。期待しております。
コメントrunrun1006 | URL | 2010-09-01-Wed 22:57 [編集]
うわぁ、仕事が早いw(°o°)w

タイトルをちゃんと読まずに読み始めたので、もしかしてリンクしてるのかな?と思いながら読んでました^^;期待を裏切らない父親視点の物語、ありがとうございます\(*^▽^*)/

これは⊿シリーズとでも呼ぶべきでしょうか?なんかいろいろ派生しそうですよね(プレッシャーになったらスミマセン)

Re: tiki-punさん
コメントakira | URL | 2010-09-02-Thu 03:13 [編集]
コメントありがとうございます♪

> 暫く新しい情報が出てこなそうですね。
> アルバムやシングルの噂もあるような無いような。

そうですね、PTAでは楽しそうな企画が組まれておりますが
彼女達も最終年限なので色々忙しいでしょう。

少し火照った体をクールダウンする期間も必要でしょうし、
来るべき夢舞台への準備期間なのでしょうね。

> こういう時にこそ妄想だけが頼りです。

妄想が膨らむのはそういう時分が多いのかもしれませんね。

> のんびりと次をお待ちしています。

…、そう仰っていただけると嬉しいやら気恥かしいやら(笑
Re: PPPHIVEさん
コメントakira | URL | 2010-09-02-Thu 03:16 [編集]
コメントありがとうございます♪

小人閑居して不善を為す、のお手本のような
ことをしてしまいました(笑

Perfumeがクールダウンされている内の手慰みですf^-^;
Re: runrun1006さん
コメントakira | URL | 2010-09-02-Thu 03:18 [編集]
コメントありがとうございます♪

こういうものはPart2をやると必ず火傷するもので、
今確かにその感触を得ております(笑

また手慰みをしたくなった時にはお付き合いいただけます
と幸いです。。。
もう!
コメントelectrocat | URL | 2010-09-04-Sat 15:54 [編集]
>これはアイスクリーム??

このセンス、たまらんちょたまらんちょです o(≧∀≦o)(o≧∀≦)o
アダルト~な描写と、この遊びがakiraさんの面白さですね~。
レポになるとそこに熱さと愛がもっと詰め込まれますが(笑)

前記事の前に戻ってる・・・
まさか、だんだん現在に戻るんじゃ!

Re: electrocatさん
コメントakira | URL | 2010-09-09-Thu 01:20 [編集]
コメントありがとうございます♪

なんというか、人間ヒマするとろくな
ことしませんね…笑

最近はそんな暇も無くなってしまったの
ですが何とか完結したいと思います。
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