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空に吸われし
2010-10-14-Thu  CATEGORY: Perfume・楽曲
日中は少し汗ばむくらいに暑くて、どこかに夏の名残りを感じさせる毎日。
ですが日が傾く毎に熱は引いて、残照が末期の盛りを西の空に焼き付け
る頃にはしっとりとした涼しさが全身を包みます。

秋の日、その夕暮れは徐々に薄れている熱に名残惜しさを感じながらも
訪れる夜を粛々と受け入れる様な潔さを感じます。そこに少しの寂を感じ
つつ。

この時期、もう彼女達を知ってから毎年の事になりますが「マカロニ」が
聴きたくなります。


「これくらいの感じで、多分ちょうどいいよね。」


このフレーズに象徴されるように良い意味で実に脱力した想いの歌。

愛情はお互いの意識が揃うことが大事ですが、それはなかなか儘ならない
ものです。思い入れが強いが故に前に前にばかり目が行ってしまったり、
その目的を見失って手段に終始してしまったり。

特に若いうちはその出し入れができず、自分の気持ちにすら戸惑いを覚え
しまうようなことがあると思いますが、この歌の世界にはそういうものが一切
ない。

けれどとても深い愛情を感じます。

かくあるべきと定義付けを敢えてせず、そこにあるありのままを受け入れる
様な懐の深さ。求めるよりも与えることに重きをおき、不確実な事柄さえも
楽しむ。

この歌の世界、すぐには辿り着けない境地にあると思います。

この境地に辿り着くには相応の時間・経験が必要でしょうし、ある種の無常観と
諦観を悟る必要があります。寂とも言えるかもしれません。
変わらないものを信じられたなら日々や時間を概念としてもつ事はなく、惜しむ
ということをしないでしょう。今日も明日も明後日も同じであるなら今日一日に
かける想いは相対的に軽くなる。
全てを手に入れようと思ったなら物事の本質を捉え、取捨選択をする努力を疎か
にしてしまうでしょう。全てを手の内に納めるなら一つ一つへの思い入れもまた
軽くなる。

そんなものを踏まえた上にある想いが感じられるこの歌は、十代の子達が歌うに
は少し荷が重いように感じます。けれど彼女達は見事に歌いこなしました。映像
の中で躍動し、笑み崩れる彼女達は可憐で世界の終わりなんか永遠に来ないよう
に思います。けれど少し遠くを見る目、表情、一瞬のカットの中に見事なまでの
寂が表現されている。

そこに彼女達の表現者としての確かさ、重ねた時の重さを感じずにはいられません。

わが世の春をこれから謳歌すべき時、年にそれらが過ぎた後に訪れる境地をも
内包する彼女達。


僕が彼女達とこの歌を愛してやまない理由の一つはここらあたりにあるような気
がしています。


それはずっと想い続けていなければ霧消してしまうのようなものではなく、その時
その場の感覚で持つことのできる変わり続けるけれど本質は変わることのない想い。
煮詰める内に形は消えてしまうかもしれないけれど、その存在が失われるわけでは
ない。わからないことは不安ではない。

もし、最後の時が来るのだったらせめてそれまでは守り続けたい。そんな思いを込めて
今年もまたしみじみと耽溺しています。




タイトルは石川啄木の歌集「一握の砂」中より部分拝借。

無常の中にあるかもしれない不変、もしそんなものがあるならば。答えなどなくても
いい。けれど探し続けはするだろう。それが見上げた空にあるかのように。
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コメント

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あぁ
コメントrunrun | URL | 2010-10-15-Fri 09:40 [編集]
この時期はホントに晴れているとマカロニ日和と呼びたくなる
感じで、荒川の河川敷まで自転車漕いで行っちゃおうかな、
なんて思ったりします(一度しか行ってませんが・・・)

akiraさんはどうして私の表現できないことを、そんなに適確に
表現出来るんだろうと思いながら読んでました^^;
彼女達の持つ雰囲気もさることながら、それを映像におさめ
た関さんのアイディアと技術にも感心してしまいます。

マカロニPVを見る度にbitterの夜の道路を走る3人がセットで
思い出されるのは私だけでしょうか(笑)
Re: runrunさん
コメントakira | URL | 2010-10-17-Sun 22:00 [編集]
コメントありがとうございます♪

> この時期はホントに晴れているとマカロニ日和と呼びたくなる
> 感じで、荒川の河川敷まで自転車漕いで行っちゃおうかな、
> なんて思ったりします(一度しか行ってませんが・・・)

私、異動する前はすぐ近くにいたので今まだそこにいたら確実に
行っていたと思います(笑

> 彼女達の持つ雰囲気もさることながら、それを映像におさめ
> た関さんのアイディアと技術にも感心してしまいます。

関さんは彼女達を美しく撮る術を良く分かっていらっしゃいます
よね。被写体に忠実で更に増幅させる映像制作はさすがの一語に
尽きます。

> マカロニPVを見る度にbitterの夜の道路を走る3人がセットで
> 思い出されるのは私だけでしょうか(笑)

実は私もです。そのちょっと前、かしゆかが二人のところにジャンプ
するところ、とても感慨深く見つめています(笑
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